恣翁さん
のうた一覧
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外環を 通る車も 疎らなる 街沈みたる 霧の海にぞ
平成二十三年六月二日
13
今朝、通勤途上の電車の中で見た...
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虫の声 貧しき窓の 紗を透り 今宵こそ知れ 夏の来たるを
平成二十三年五月二十五日
21
更深くして 月色人家に半ばし ...
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沼の上に 投げし礫の 跳ぬるごと 水掠めつつ 翡翠の飛ぶ
平成二十三年五月二十四日
21
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鳥の声 空しく響く 城山に 往時のままに 煙雨籠めたり
平成二十三年五月二十三日
20
江雨 霏々として 江草斉し 六...
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午後の陽を 浴びて入江に 繋がれし 漁る舟は 微睡めるべし
平成二十三年五月十九日
20
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眼に痛き 石榴の花ぞ 麦秋の 天に再び 巡り来にける
平成二十三年五月十八日
16
杏子 桜桃 次第に円かに 炎涼...
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透明な 陽射しに風は 麦穂の香 運びて畦を 吹き抜けてゆく
平成二十三年五月十五日
14
石粱 茅屋 彎碕有り 流水濺々...
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春の日の 鳴く鳥も無き 椽に座し 飽かず眺むる 幽かなる山
平成二十三年五月十一日
23
澗水 声無く 竹を繞って流れ ...
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蜘蛛の巣の 支柱となりし 疎らなる 籬に花の 落ち尽くしたり
平成二十三年五月七日
22
柳子祠前 春已に残し 新晴 こ...
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何処より 来たる薫風 庭を吹き 樹陰を好む 鳥飛び立たず
平成二十三年五月三日
22
薫風 何処より来たる 我が庭前...
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合格の 二度目の礼に 詣でつる 毘沙門の森 雨に烟れり
平成二十三年五月二日
17
昨年入学した高校を辞めた娘が今...
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疏水より 山科盆地を 眺むれど 黄砂や街を 白く隠せる
平成二十三年五月二日
17
午前中に散歩に行って来ましたが...
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公園を 吹き渡りたる そよ風に 若葉揺らせる プラタナスの樹
平成二十三年五月二日
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神聖な 淡き光の その中に 群れて聳ゆる 針葉樹かな
平成二十三年四月二十九日
22
ドライブの途中に立ち寄りました...
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喉奧に くぐもる声で 鳴く鳩は 薄日の影を 震はせて行く
平成二十三年四月二十六日
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日曜日に神社の境内で見掛けた光...
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残りたる 松の梢を 飇々と 鳴らして風の 吹き渡るなり
平成二十三年四月二十三日
23
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濡れ石に 続く噴き井に 点々と 疾うに落ちたる 白椿かな
平成二十三年四月十九日
26
京の町屋の庭をイメージして詠ん...
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紫の 泥咥へたる つばくらめ 梁に来たりて また飛び去りぬ
平成二十三年四月十五日
23
帰省した時に訪れた筍農家の土間...
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春の色 行く水のごと 過ぎ去れり 昨日咲きし花 残るは僅か
平成二十三年四月十四日
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一月 主人笑ふこと幾回ぞ 相逢...
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春さなか 湖を隔つる 山際に たなびく霞 夫も桜かも
平成二十三年四月十日
25
海津大崎にドライブに行って来ま...
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