詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
速魚
水音も波紋もつくらぬ沼に石投げ入れるただひとりの夜
44
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紫苑
みのむしの黒きあたまの見えかくれ小やみを待ちて衣つくろひぬ
16
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工藤吉生
朝の陽のまぶしすぎれば回想のようで遠くに自転車のひと
5
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紫苑
くさまくら結ぶえにしのいろあはくふみもえ書かでゆくかげの月
19
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紫苑
かうもりのやうに袂をひるがへし僧の彼岸にバイクを駆りぬ
11
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五穀米
さらさらと風の気配を感ずれば掃除をしたり風呂を立てたり
3
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風橋 平
ののはらのこぎくのかしらなでてよりそらをみあぐる風となりゐる
18
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紫苑
ひもとけば禁忌なるらむ溜め息の橋ゆ川面に告りし罪はや
7
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市川ありさ
僕たちが果たせなかった約束を小さな船にのせて南へ
4
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山本克夫
夜明けまえ思いをはせる空っぽの給水塔にふれてゆく霧
5
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只野ハル
ひとり呑むボガートファンのあるバーで立ち込めている恋の古傷
3
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花好きの歌詠み
けだものの心なりせばやむべきを得むとするもぞやすからましを
4
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紫草
ベットわき脱ぎ捨てられたキャミソールおみな匂いし娘の小部屋
9
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恣翁
嵩を増し 波の跳ぬるに驚きて 白鷺立つも 複た下りてけり
18
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光源氏
水無瀬山あかで別れし名殘とて忘れぬ戀と月やたゆたふ
9
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住川幸
雨雲の果ての西日と同じ色金の灯し火乗せて行く船
5
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善田真琴
いしやまのふるきみてらのいしだんをてんまでのぼるひぐらしのこえ
5
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高島津 諦
比喩でしか語れないことをいつまでも考えていて閉めぬカーテン
4
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五穀米
秋空の明けの水星瞬きて長き夜終わることの安らぎ
6
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五穀米
滞ることなく過ぎる秋の日の雨の降る日はタイトを履いて
3
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