うたの一覧
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兎桃
珍しき果物なども少しだけ食ふが旨しと亡父笑ひき
5
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小林道憲
雨止みてズイキの葉の上粒となり朝日を受けて光輝く
3
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秋日好
ほっぺたを蚊に咬まれるって幼児かと笑った人は新聞記者に
7
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滝川昌之
串カツのウスターソースは大阪の庶民の血潮二度漬け禁止
12
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痴光山
夏至来たる朝の公園にせせらぎと 木道の直貫く青葉闇
4
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Aquarius
確定し只待つだけの死刑囚死よりも怖い無為の拷問
1
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ななかまど
赤鬼のように猛り立つ日雷よ憤ることわれも持ちたり
12
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天野まどか
重たげに雲がうごめく梅雨空の中行くごとく人混みを行く
1
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天野まどか
ひょろひょろと弱りし蝶が飛び来り独りの吾の前を横切る
0
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恵雪
夏草の一面生ふる休耕田 飛び交ふ蜻蛉寂しげに見ゆ
10
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Aquarius
幽霊は確かに怖い振り返り言ってる自分不思議じゃない?
1
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へし切
やうやうに入りたる梅雨は常ならず降れば激しく降らねば酷暑
12
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半格斎
ダミ声のせわしきカラスに急かされて 褥を離れる雨降りの朝
8
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さえね
あこがれのままでいさせてほしかった 踏み越えることは踏み外すこと
12
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音蔵 雅秀
アプリでは 雨と曇りで 別予報 買い物行くか 先に延ばすか
1
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音蔵 雅秀
アプリでも 雨と曇りを行き来する 空は乳白 微妙なる様
1
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音蔵 雅秀
トリックと思えど見抜けず 騙されて 驚く不思議や マジックワールド
1
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音蔵 雅秀
初蝉を聞きし気のする 地中での 暮らし飽きしや いや空耳か
2
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音蔵 雅秀
酒酌みつ 昭和演歌に酔いしれる 外はしとしと梅雨初めの雨
2
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舞
畏るべし八時の大河「嵐」推すミーハー妻に源氏読ませる
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