うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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うすべに
ひとがたに大事なひとの名前書く 傘をたたんで茅の輪をくぐる
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トウジさん
思ひでを現にさそふ夜の雨空けに一曲しみ入る艶歌
5
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鞘森天十里
ぐるぐると喉を鳴らして目を瞑るブラッシングに老いたる猫は
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鞘森天十里
真夏日に御堂の内はひんやりと虚空を睨む阿修羅はしづか
6
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fate
老親の 冷蔵庫に鎮座する コンビニ切れてるバームクーヘン
2
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fate
頭たれ 雨に打たれる紫陽花の 色あせた姿に我をみる
4
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音蔵 雅秀
気がつけば何するでなく賢くんと入院中の子の名つぶやく
4
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音蔵 雅秀
一切が手につかぬ日々愛し子が入院するも付き添い叶わず
2
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音蔵 雅秀
深海で助け求める人五名早や酸素尽く人知及ばず
1
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音蔵 雅秀
時経るに色移ろいてこころ内映すが如きあじさいの花
7
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小林道憲
秋の日の 小川のほとり ミゾソバを 摘みて遊びし 幼な日のころ
2
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滝川昌之
少しずつ私物片づけ持ち帰る定年までに愛着の机
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痴光山
伴侶なきやもめの危ふさ匂ふ国見合ふ野党のなくて漂ふ
5
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音蔵 雅秀
電話口言葉にならぬ声上げて父に応える子の愛おしさ
20
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睡密堂
明け烏冴えた頭に響く声不眠の僕は多分孤独だ
3
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トウジさん
季節ごと会う花がこそめでたけれ咲き初むころの胸の高鳴り
3
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へし切
しかたなし降り敷く雨のこんな日はこころ静かに雨音をきく
12
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舞
酔い覚めて夜半には寂し夢の跡恋しひとの名よぶ吾の声
9
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び わ
暑いなか囲碁サークルに参加する白黒みると暑さ影なし
5
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茂作
脱ぎ捨てた紅いドレスの横にあり ともに過ごしし夜を憎めり
10
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