うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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茶川
路地裏の猫を哀しむ人の背に去りし吾の冷たさを問う
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茶川
昇降機の中に消えゆくホステスの紅きドレスの裏地を想う
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うすべに
ふいに吹く風にころがる 味気ない道路いろどる大きな落ち葉
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凌霄花
うつうつの脳に与えし妙薬は古地図ひろげて鬼平散歩
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詠み人知らず
指折りと 数えておらぬ 記念日に 八年暮らす 見知らぬ鳥に
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詠み人知らず
はち切れた 無花果喰らう 烏の目 グルメな鳥に 忌み嫌わぬ手
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詠み人知らず
夕焼けに 寄り添い歩く 二人連れ 影は薄まり 溶ける繋ぐ手
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痴光山
八冠を孕む対局場の呼気浴びし「記録」の戸川君の飛躍願ひぬ
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滝川昌之
駆け足で過ぎていきそな秋だから釣瓶落とさぬ蓋をしておく
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Aquarius
熟睡は寝てる時間に比例せず一期一会の天の邪鬼かな
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ななかまど
有限の苦しみ先に延ばされて戦車の轍に種を蒔く人
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敦希
全手葉椎アスファルトを打つ弾丸 我もと続く鈴なり銀杏
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へし切
なでしこの花見るごとに思ひ出づ手に取り持ちて恋ひぬ日はなし
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トウジさん
かがむ背に思わぬ温み君が肌祥月命日秋晴れの墓地
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詠み人知らず
土手に立ち 煙草ふかして 田んぼ見る 農夫の目には 満ちる嬉しさ
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音蔵 雅秀
デゴイチの 剛走のあと コスモスの花 青空白雲 涼影哀れ
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音蔵 雅秀
深々と 降り積もれども 陽の出れば 儚く消へゆく 玉響の雪
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音蔵 雅秀
吾見つけ 目を見開きて 声上げて 早く散歩と せがむ愛し子
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音蔵 雅秀
人々の 懸命努力で 佐渡の空 まだまだなれど 朱鷺の舞い飛ぶ
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音蔵 雅秀
あたたかき やさしさの内 強さ秘む 細きうなじの 色白き女人
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