うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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ゴンちゃん
携帯のマイク印をそっと撫で訛り問答のやるせなさかな
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兎桃
年ふりて方々毀れし貴船社に吾の直した鬼瓦上ぐ
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うすべに
あざやかなウエアはなやか渡し舟 春の海越え銀輪きらめく
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兎桃
気に障る虻蚊のような音をたて必要なりや工事のドローン
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ハジメ
世の中はうなずけぬこと多々ありて心のほころび繕いながら
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只野ハル
漆黒のミニ褌を付けた漢の白い鼠径部艶めかし
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うすべに
猫の目に海のきらめき 坂道にわれた窓から苔むす茶碗
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只野ハル
薄暗い螺旋階段降りて行く異世界に迷い込むかも
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只野ハル
冬寒に首すくめてた肩の凝り春の陽射しに解れてほしい
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只野ハル
環境試験サイクル槽に入れられたような日々の中で不調
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び わ
妻八二私八五結婚後六一年共に元気で
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痴光山
ユーミンの「卒業写真」を聴く枕 アルバムの中の吾が 吾を見をり
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滝川昌之
春冷えの空が桜を遅らせて焦らされているメジロも俺も
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夏恋
ＱＲで注文なんてできないわサイゼリアには行けなくなった
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ななかまど
一畝を耕しふいにわきあがる結句七音みみずが笑う
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笹舟
浅き夢酔いもせぬまま歳を経る 雨に散りゆく花を知らなむ
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恣翁
赤湯文字 寝屋に蔓延る夜を呑み 眶の裏に潜り込むなり
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詠み人知らず
雪まじる 春風ふきて 薄紅の 頬ふきぬけて 簪ゆれる
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へし切
床の間に ひと足先に花が咲く 春を装ほふ一幅の掛け軸
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音蔵 雅秀
君よりも先に逝く日の来ることを 思い恐れて一日の過ぐ
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