うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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田中ましろ
「せんせいをすきになってはいけません。」 手書き足された学生手帳。
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紫苑
子を置きていまだ退院の能わざる友を見舞えるうたを送りぬ
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天野
「恋ってね、するんじゃないの。落ちるんだ」と言う貴方と、真っ逆さまに。
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那珂由比
戲れに處女が呼び合ふ徒名など氣にしてゐたら十八で死ぬ
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那珂由比
君の云ふ「戀」はクマムシに似てゐて僕とは違ふ生き物と知る
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まるたまる
もう大概の言葉は使い果たして 君を思った 君を憎んだ
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やながわ亜弥。
封印をしたの世界の色かおりパンドラの底 つつんでしまう
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那珂由比
熱帶びた皮が怖くて干からびた葉つぱのやうな蜥蜴を抱く
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赤橙黄緑
携帯のメールと送る言霊が浮遊している空を飛ぶカラス
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銀ねず
細胞のひとつひとつを満たしゆき水の動きがわたくしとなる
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伊藤夏人
キラキラとしているラメがマウストゥマウスひっそり貴方に移る
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水煙
すずやかな風運び来る梅雨晴れに 蟻は急ぎて走り運べり
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水煙
薄若き緑の葉ども重なれる木陰で若き匂いに惑う
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水煙
コンクリの壁も緑しみ込んで 水中電車陸へと走れ
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詠み人知らず
さよならをうまく言えたかわからぬが皐月は去った雨の降る降る
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逢井ああい
笑っても泣いても同じ 人生は長く短いマラソンコース
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やすむ
きっとずっと水をあげるよ槍の日もいつか大山が崩れる朝も
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詠み人知らず
モノクロの強さに押されあじさいの雨粒たてまつるアスファルト
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羽
ゆるやかなこころの傾斜たどりゆき たどりついたら「好き」と言いたい
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羽
好きになる こころの傾斜ゆるやかにたどりたどりて君の影ふむ
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