うたの一覧
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竹本未來
とびはねる靜寂といふ猫從へ普通裝ひ街へでかける
10
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詩月恵
ショートケーキの苺のように ただそこにある ただそばにいるだけの
3
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星野冴子
吾の場所がはじまりと終わりの点になる、だって地球は球体だから
9
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竹本未來
独特な言葉遣いを隠しつつ普通のひとの波に紛れる
11
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螢子
夜を走る車窓より見る家々のほのかな灯りにあたたかさあり
3
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螢子
ひょうたんの形をしたる島ありて上は広島下は愛媛
2
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竹本未來
熱されて貴方の望むかたちへと鑄物としての運命なぞる
8
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螢子
船で行く瀬戸の真ん中右手には広島ありて左は愛媛
0
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公子
ずれている君の「好き」より100グラム軽い気がするごめんおやすみ
4
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螢子
船進む多々羅大橋くぐりぬけ水面に小さき渦二つ三つ
3
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螢子
その昔地図より消されし瀬戸の島毒ガスの昭和平成の憩い
2
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リンダ
四つ折りに畳まれた札握らされ玄関先で母が見送る
7
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リンダ
「おう、みいこ」手をあげ兄の第一声短髪髭面いつもながらの
5
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リンダ
お父さん働くことの意味なんか問わず働きただありがとう
8
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リンダ
電話ごししゃがれた声の「おめでとう」術後一年父の哀切
1
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詩月恵
紫陽花の微笑んでいる雨の日はきっと貴方も笑っているはず
2
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リンダ
泣いたのはそう一度だけ涙すら落としてはだめ 吾子が崩れる
3
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浅草大将
天彦の声玲瓏の瓏玲磊見遣る水馴の舟も砕けつ
3
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ほたる
通勤の遊歩道に咲く花は ただ愛らしく命短く
2
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詠み人知らず
七色の紙で作った短冊を子どもに配る 星まで届くといいね!
4
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