うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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さる
天心を 飛行機雲の 筋ひとつ 空に描きたり 長い一の字
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さる
地下鉄の優待シートに若者が股を広げて座りおるなり
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美久月 陽
よく僕にたどりついたね 幾千の夜と涙と想いを越えて
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美久月 陽
悪夢などもう怖くない 手に触れてあたたかきひとのとなりにねむる
1
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人 さわこ
ひとつ大きく息を吐き巨大な攪拌機めがけて飛び降りる
5
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田中ましろ
僕の言う「すき」の「す」と「き」のあいだには永遠に似た行間がある
7
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田中ましろ
実を結ぶことなき花が美しく咲くような恋 夏の終わりの
4
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田中ましろ
飛び込めば過ぎゆく夏のゆらめきに溶けるのだろうその手の中で
5
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田中ましろ
やわらかき手がのびてきて激情のスイッチをやさしく押してゆく
7
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田中ましろ
君の名は僕の人生の石碑にもう刻まれている 行かないで
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紫苑
従わむと決めしその夜いしをもて潰せるたねのひとつありける
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やましろひでゆき
平日のジョリーパスタの導線は折れ線グラフのやうな鋭さ
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人 さわこ
差し入れに持っていったクワガタを誰も食べようとしない
3
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ピコピコ
寝てないよ、重いまぶたは こうやって 閉じてるほうが 考えられるの
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美久月 陽
意味さえも思い出せずに鳥の声今日もひとりで日暮れに帰る
3
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美久月 陽
涙などもうひとすじも流れないペールブルーの空から降る雨
1
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美久月 陽
そのゆびでそのくちびるでなにをなす このゆめでなし あのゆめでなし
3
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ありぎりす
波風を立てずに生きてゆくことは容易いようで難しきかな
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恩田ヘヴン
蒼穹の片隅おしろい塗り母は三歩下がりて父の背見守る
1
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ありぎりす
夏花は月替わりでも咲きつづく一夜で変わる議員哀れよ
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