うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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でくのぼう
鎭まりて音は消へゆく最期にも手を差し伸べて吾を索めむ
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高地えりか
四年ごと一大会しか観ぬ人が、わけ知り顔で評価をくだし
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でくのぼう
雪つもる深夜の音は哀しくてきみの名呼べど君は應へづ
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でくのぼう
しんしんと染渡りたる深夜にも息づかひ聞くおまへの遺影
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悠々
君がくれたブラックチョコの銀紙にサヨナラを読むバレンタインディ
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さる
風の音聞こへる窓の外ながめ火鉢の燗をひとり呑むなり
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海鷂魚
眼を閉じて 瞼に浮かぶその顔が あなたでない日が来るのだろうか
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海鷂魚
どうしたら 追い出せるのだろ この胸の 奥の奥から あなたのことを。
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庭鳥
義理箱をさかさか開けてアーモンドナッツ一粒チョコっとつまむ
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奥山敬太
君からの返信を待つ心臓の鼓動に合わせ揺れる廃船
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奥山敬太
ダンボール開けて四角い涼しさを六畳一間に解き放つ夜
5
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奥山敬太
Ｙ字路の前に立っては考えた 父親に続く雑草の中
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山桃
寂光をふと思はせる雨の朝黒き珈琲を白き渦追ふ
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薫智
辛い時何気なくだが空を見て余計な心吸い込まれてく
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藍鼠
予告なく肩よせ顔よせ唇よせて内緒話のような接吻
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氷吹郎女＠停止中
氷雨降り肩を竦める月曜日大人もみんな風の児になれ
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あひる
啄木の妻と眺めし花の名を知らねど菫と疑はずをり
4
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あひる
この川の永久の惠みを疑はず小さき鮎は命かけ遡上す
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あひる
疑ひのなき眼持て見つめくる犬に詫びゐること増えゆきて
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田中ましろ
それぞれの日々がときどき交差してさめざめと降る雨をながめる
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