うたの一覧
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螢子
また一つ歳重ねる日近づきて保険会社の花束貰う
2
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ほたる
あなたには結局帰る場所があり綱渡りする わたしの滑稽
1
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佐々一竹
延々と貨物列車が過ぎてゆく名も無き町から名高き街へ
3
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佐々一竹
警報と思しき音が唸るなか駆けぬけていく青年がいる
1
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佐々一竹
傾いたままて伸びてゆく松の木はひとりで空を目指すのだろう
3
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螢子
中天より湧き出るがごと牡丹雪窓のうちより眺めてをりぬ
9
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じゆん
消えそうな火種を両手で守ってる かじかむ指は守られている
10
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青海波
何を言う麿は帝の臣なるぞ だまりゃ!だまりゃ!と一条三位
2
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螢子
ころころと目の前ころがる雪の粒大地を白く染め抜いてゆく
3
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紺
すきだって気づかなければよかったな くるしいさみしい息ができない
10
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紺
置いてきた夢も希望もふくらんで おいしく食べられちゃうといいのに
2
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螢子
一晩で心を変えた君の言ふ「幸せ祈る」ただの言い訳
7
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久哲
「愚弄する気かこうなれば貴様など刀の錆びにしてくれる」のね
5
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平 美盛
頬をうつ 冷たき雨に 紛れさせ 僕の涙を 天に帰そう
3
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リンダ
着膨れたダウンの下の二の腕の隠れたホクロ見せてあげます
3
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リンダ
嬉しさが嫉妬憎悪を連れてきてようやく残った安心感もつ
2
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浅草大将
声もなく涙凍らせうぐひすよ深雪の中に梅探りしや
5
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久哲
消しゴムに消されてしまう運命の鉛筆書きの「愛しています」
5
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久哲
泣きながら液体になるなんてこと言って風呂場で固体のまんま
3
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日央
燈の影に映りし我を見て幼き日々の遊びに耽る
2
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