うたの一覧
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山桃
るり紺の夜空に山のいばら立ち鎌ふり月は通ひ路をゆく
5
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ななし野
春めいてのばした手のひらうっかりと掴んだあなたがあなたが悪い
2
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綿花
水面に底を浸したヒアシンス丸いお尻は命生み出す
7
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綿花
冷えた部屋ヒートテックを脱ぐ時の私の匂い共有したい
1
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綿花
大丈夫?なんて思ってないくせにゴム手袋でさすらないでね
5
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綿花
誰もみなフードの縁に毛をつけて辛い事など無いフリをする
3
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新田瑛
新しい旅の開始を強いられる日にこんなにも晴れてくれるな
6
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平 美盛
涙から こぼれ落ちてる 思い出は 二度と戻らぬ 過去への分かれ
2
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新田瑛
ひとしきり抱擁のあと門限を守って今日も帰る、明日も
2
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只野ハル
酔っ払って乗った最終電車にケータイの電池蓋落としたようだ
2
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只野ハル
自分より年上どうしの新婚さんに招かれ深酒をした
3
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波江究一
驛前の寒さにめげぬ歌聲へ拍手送りつものこほしむも
3
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平 美盛
寒空の 雲の切れ間に 朧月 僕の心に かかる群雲
3
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山桃
青空を飛行機はやたら切り裂いてひこうき雲のとじ縫いしつつ
3
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きりあ
木の根元すり鉢状に溶けているマタギはこれを狩りの目安に
6
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氷魚
美しく洗い清めた絆ほど汚泥にまみれ 脆いと知る、いま
6
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きりあ
父の手が作ったまないた大きくて餃子二百個たちまち出来た夜
7
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羽
木枯らしを避けて子猫とたわむれるきみの背骨が透ける黄昏
20
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羽
ぼくたちは出会う寄りそう神様のレシピのなかに生かされている
22
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庭鳥
うた無くば何気ない日々さりげなく過ぎたのだろう。恋の如くに
6
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