うたの一覧
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横井 信
夏までのこよみ数える夕暮れの森の梢で争うカラス
12
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仔柚
ライム・ラム・ミント スタンドバーの隅であぁいま私初夏を飲んでる
6
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可不可
思ひ出の花で良いから 君の胸に 咲きたい咲きたい咲きたい咲きたい
6
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詠み人知らず
頬を染め 艶のない顔 乙女なり 光る瞳の 目尻の小皺
6
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つばす
蓮池に何十個の花が咲く 宇宙に向けるパラボラのよう
2
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さえね
死屍累々 殺めし言葉の亡骸がわれらの星を埋め尽くしたり
5
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さえね
悪しきものをみな葬れば遺されし君に手向けの言の葉あるや
5
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さえね
純白の罪なき國となりぬべし言の葉あまた黄泉におくれば
2
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やっちゃん
行く春の闇の仄かに降りる道愛しき人に花の移り香
5
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滝川昌之
ぐるぐると財布の中を逃げ回りレジを待たせる端数の小銭
13
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ななかまど
どう見ても好きになれない鴉でも朝な朝なに会えば馴じみぬ
11
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詠み人知らず
つつじ道 ピンクの花が 愛らしく 甘い香りが 熱帯び光る
7
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詠み人知らず
腹減らし まだかまだかと 待つ雛を 台所に立つ 親鳥の気持ち
6
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只野ハル
すぐ消える粘りのない泡ビールもどきじゃ酔い足りない頼りない
3
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時計台
休み時間 相撲を取りし 好敵手 余りに疾くも 逝きてし六年
8
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へし切
久方の空は青々 五月晴れ 色とりどりの あやめ咲く道
13
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千映2
世の中に美味しいものが溢れても時折恋し五円コロッケ
10
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詠み人知らず
いつかまた ずるい大人に なりすがり 二度とは来ない 過去の道連れ
5
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さえね
かぶの葉を湯がく刹那の火の色は原初の夜とつながっている
12
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さえね
みどりごのごときかぶらの葉を落とすおのれの過去は切り離せぬも
7
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