家族
(14)
ひげじぃ
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子どものころ、湯たんぽに湯を注ぐのがぼくの役目で、家族の役に立つ唯一の仕事でした。
注ぎ口に集中し息を止めて少しずつ。
こぼしても何も言わず母はそんなぼくを静かに見守るのでした。
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令和三年十二月二十一日
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繰
り
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四