カテゴリー: 恋愛

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詠み人:

名鈴 (女性)

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コオロギが「着物のほころびを綴って繕え」と鳴くが、裁縫にも集中できない。
※たつ…(冬が)立つ。(旅に)発つ。(布を)裁つ。
※いと…暇。糸。
※くる…暗る(目が見えない)。繰る(たぐり寄せる)

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令和三年十一月十一日
冬たちて 綴り刺せてふ きりぎりす  涙いと無く くるるばかりぞ