カテゴリー: その他

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詠み人:

名鈴 (女性)

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主人公の住居には、死んだ子どもの持ち物が入れられたガラスの箱がぎっしりと並んでいて、それを静かに管理している。
子どもの親は、風の晩に遺髪を弦にした耳飾りをつけて、自分だけに届くはずの調べを待つ。

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令和二年十一月十二日
親のみが 聞き得るかそけき 音ぞする  愛子の形見 入れたる小箱





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