カテゴリー: 挽歌

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詠み人:

悠々 (男性)

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幾千キロも続く敗走の夏、列車が停まるたびに車輪の下へ潜り込んで、漏れ落ちる水蒸気を飯盒に受ける人々。
母はその貴重な水と、自らの口に噛み砕いた生米を混ぜ合わせ、出ない乳の替わりにボクに与えたと。

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平成二十四年一月十九日
箸のごとほそき手足の赤子なる わがいのちをば母は紡ぎぬ




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