カテゴリー: 挽歌

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詠み人:

只野ハル

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気づいて窓を開けておいたが翌朝も壁に止まっていた。
出してやろうとしたら枯れ葉のように落ちてしまった。

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平成二十二年十二月二十九日
陽の当たる開かずの窓辺枯れ果てた 蛾は死を忘れ壁に留まる