御宿川蝉さん
のうた一覧
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夏の宵 夜店を飾る走馬燈 ふたりして見し 戀の芽生えを
令和三年八月十三日
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半世紀も 前に別れし 人のあり 生命ありせば 逢ふこともあれ
令和三年八月五日
11
先日、友人が逝去したことを伝え聴...
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眼に浮かぶ 久しく遠のき故郷の 夏の淺間の峰の白雲
令和三年八月四日
9
私の故郷・信州は戦中の疎開先で、...
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蝉しぐれ止み靜寂の訪れる 數羽の鳶の 低空を舞ふ
令和三年七月二十四日
9
急に、蝉の声も鶯の鳴き声も止み、...
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うぐひすの聲も搔き消す蝉時雨 朝日に燃える裏山の樹々
令和三年七月二十四日
11
朝から元気に啼いていたうぐいすの...
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夏空の五輪のマークに 思ひ出づ 半世紀も前の秋の蒼空
令和三年七月二十三日
6
1964年10月10日、前日の大...
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雨去りて 緑かがやく山裾の 雲間にかかる佐用姫の領布
令和三年七月十六日
11
午後、突然の雨が過ぎ去り、山裾か...
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花のもと さ寢せし夜の月の影 梅雨の夜には 逢ふこともなく
令和三年七月十一日
7
花の頃、あなたと逢って一緒に浴び...
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うつせみの戀の終はるを 知りし夏 日暮らし聞くや 空蝉の聲
令和三年七月八日
10
若き日のこと。恋の終わり、失恋を...
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想ひつつ 待ちわびる月も現はれぬ 小暑の雨降る 夕暮れの空
令和三年七月六日
9
このところ、少し蒸し暑い梅雨空が...
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梅雨晴や 午睡する身に 北からの 遠雷に乘り 寄する涼風
令和三年六月三十日
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逢ひ見しも 水無月の夜の短かくて 早き別れを 啼くほととぎす
令和三年六月二十七日
11
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圖書館の 本の匂ひに 包まれて 菩提樹の花 散るを眺めつ
令和三年六月二十四日
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この時期、菩提樹・シナノキは小さ...
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思ひ出づ 我が青春の草枕 惑ひに充つも 夢を語りし
令和三年六月二十三日
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若い頃は、いろいろ惑いながらも、...
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梅雨晴れに 草取り終へし庭の隅 樹陰に殘る どくだみの花
令和三年六月二十二日
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こころざし果たして歸る故郷に 愛しき人も 友も居なくて
令和三年六月十七日
11
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梅雨入りに 秋の実りを約束す 優しい雨をと 祈るこの頃
令和三年六月十五日
14
近年は、梅雨の期間でも豪雨に見舞...
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失ひし愛の悲しみ 慈しむ 時のちからの 深遠の美
令和三年六月十四日
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時の経過は、単に、悲しみを忘れる...
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暮れなづむ棚田の畔を下り來たる 田毎に見ゆる三日月の笑み
令和三年六月十三日
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田植えの終わった田に映った三日月...
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涼風に 乗りて燕の 飛びかへり 梅雨入り前の 夕暮れの空
令和三年六月九日
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