みをつくしのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
南方の野分憂いつ入れ替わる空気に安堵の新涼を得る
18
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ななかまど
でき過ぎの茄子の実かごに盛りたれば紫いろの迷う献立
10
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青き銀椀
雨打てる葉の揺らぐとも脈あればおごそかにしづ通ふ水とも
6
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青き銀椀
何事も言ひたきことの黙すればただ秋風と呼べる風吹く
7
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青き銀椀
空を受け水を受けつつ荷葉とは沈まらざらむふれ合いにつけ
5
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青き銀椀
鳩鳴き止みしあと黄昏のあらはるる不意の秋などしづもれるとは
5
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青き銀椀
山奥はふと忘れたる熱海らし 夏の朝霧 声高し鳥
6
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トウジさん
無派閥は 勝手と神輿に 担がれし 総理の椅子も 一年までや
5
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滝川昌之
八月の最後の風に弧を描き夏の警邏を退く浜のトビ
12
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ななかまど
あきつしま人智及ばぬ天変に気もそぞろなり二百十日は
9
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名鈴
枝豆を 若き大豆と 知らざりし 父子の姿 我を呆れさす
6
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青き銀椀
病み臥して歌を手直す今宵見る丸き月よりまろやかに詠まむ
9
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横井 信
自分より大きな影を追いかけて歩きはじめた夏の思い出
12
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滝川昌之
鈴唱(りんしょう)は始まっていて指揮をする 先生は月 仰ぐスズ虫
14
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ななかまど
陽が落ちて涼しさこいし秋の耳ころがるようにひとつ鈴虫
13
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赤石仙人
人生の一齣でしかなけれども瞼に浮かぶ懷かしき友
4
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名鈴
葡萄棚 手の届かずに 台に乗り 切りたる房の 思はぬ重さ
15
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青き銀椀
をのこともをみなともつかぬ春信の浮世絵を模写しつる夜哉
9
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青き銀椀
トン、スー、トン、運筆のごと歌成らばスッとするかな句を渡る風
8
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青き銀椀
今日はまた今日で終はれば夕映へのコントラストで日のエピローグ
8
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