あぶくのお気に入りの歌一覧
へし切
思ひ詫びさてもこの世のあだなるを今日のひと日の生く甲斐もなく
20
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御宿川蝉
夏の午後 黒々とした影を踏み 姉と二人で 行きし国道
10
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草木藍
庭の草眺めて鳥の声を聴き風に吹かれるひとりの午後よ
7
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滝川昌之
新鮮なモツを辛めの味噌で炊き炊いてる間だけ冷やす日本酒
16
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河のほとり
わたのはら漕ぎや出でましおもかげの浮かべる月の舟をしたひて
12
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河のほとり
問はばやな昔は遠くなりぬれど今も変はらぬこころありやと
10
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桃山
真っ白な二重ガーゼのシーツ乾す崖淵のわれの重き二の腕
5
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只野ハル
見えているけれど現実感がない身体に触れても確かさがない
3
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只野ハル
いつもより壁掛け時計が耳につく眠れないのをそのせいにする
6
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只野ハル
雨が降る眠れぬ夜に雨が降る雨が止まないまだ眠れない
6
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空き缶
かはず鳴くただかわず鳴くそれだけで何もいらない故郷の音
9
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あゆか
ミツバ摘む似ている草を避けながら明日は山ウドふきはいつかな
6
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横井 信
夏草に覆われてゆく堤防の風にも雨の息吹のかおり
13
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葛城
白き花は南亞細亞の香りして我が狹庭に夏齎らせり
12
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KEN
目も合はづ 夜半切る爪の ひとかけを 東雲に置き 憂ひ呻う
14
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舞
四ツ葉など妻と探せる公園に柔らかにふく日溜まりの風
8
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岩本菫
掃除してすきな食べもの料理して明日来いこい吾子よ来いこい
8
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うすべに
蛇の目傘 あじさい揺れる辻地蔵 誰のなみだか京は雨色
9
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名鈴
現無き 謀り事かな 空に浮く 月に乗り付け 宮作るとや
10
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舞
黄の色の小さな帽子バスの窓何を語るか楽しげに揺れ
9
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