詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
予報では「所によって」の雨にいて不運とできぬ春の温さよ
17
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灰色猫
果樹園で恋をしている花々に恋をしているみつばちに春
20
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青き銀椀
身ゆらせば水の尾生れて川下へ消ゆる流れに鯉のたたずむ
11
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横井 信
雨に濡れ枯野に芽吹く若草へ遊ぶひかりにおもたいまぶた
12
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夏深
故郷の海は光りて懐かしき思いこみ上ぐ山路抜ければ
14
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幸子
山に満つる花の光のあふれ出で犠牲なき世を成すにやあらむ
20
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滝川昌之
美味い酒 選べるようになった頃 俺は青さを手放していた
16
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舞
とき経ても変わらぬままの面影の名こそ忘れぬ片恋のひと
13
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うすべに
小雪舞う 貨物列車の停車場の 明かりはセピア昭和のかおり
11
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うすべに
雪まじり揺れるむら竹すすり泣く 庵の火影のあたたかい夜
9
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滝川昌之
靴下を二枚重ねて履く妻の脱皮に春の足音を聴く
22
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横井 信
週末の予定を浮かべ窓際でそっと握った冷たい手すり
13
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横井 信
鉛筆を握れば浮かぶ言の葉のそっと逃げてく春めく日差し
14
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名鈴
長閑なりと 思ひて年を 経るほどに 世の疾く移り おぼめき惑ふ
11
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ななかまど
ひといろに透きたる空に誘われて冬田のなかにゆらり白鳥
11
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青き銀椀
さおだけ屋 道をゆずれば「さおだけ。」とうたひて去りぬ 陽がかたぶきぬ
9
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灰色猫
風を切りいつかは空を知るだろう幼いつばさ遊ばせながら
17
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舞
白樺の林野原の雪の原ひとすじ続くうさぎ足跡
11
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KEN
春風の 温もり紡ぎ 指飾り よろこび歌ふ 森の巫女たち
10
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灰色猫
灰猫は陽だまり浴びてごろごろと温もりながら歌いはじめる
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