夏深のお気に入りの歌一覧
さえね
かにかくもお前が恋し浜辺にて砂山つくる親子見るとき
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横井 信
春を乗せ引き込み線へ動き出す貨物列車の重たい響き
13
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横井 信
歓声の遠のいて行く青空をそっとのぞいた土筆の頭
14
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横井 信
タンポポの綿毛を追ってふわり舞うモンシロチョウにきく春の風
11
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舞
男の子やもひとり女々しき夜もあり妻にもみせぬ泪ひとつぶ
11
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桜園
五分咲きの梅の小枝にやどりたるしずく凍りて朝陽に光る
33
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桜園
やうやくに合格通知の来し朝に桜の蕾一つほころぶ
36
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KEN
耐へ尽きて 林檎のひとつ 落ちにけり ひよどりの鳴く みぞれ降る春
10
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斉藤沙魚
忘れてた君のうたが動脈の蛇口を壊してあふれだす春
11
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滝川昌之
畑起こす土の匂いの中にいて春の瀬音を探すあぜ道
19
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青き銀椀
雨去りて朝一番のひこうきを一すじ聞きて部屋の明けゆく
13
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横井 信
人の世の騒ぎはよそにおだやかな春の陽射しは窓辺にはずむ
13
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月虹
触れられた場所から熱を帯びてゆく君と二人で浸るウイルス
88
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月虹
伝えねば届かぬ言葉切り出せず見上ぐ夜空に星が足りない
40
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蕗野
屋根埋む 憂ひも全て掻き捨てて 水へ溶けばや 春の陽の下
8
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村木美月
斜めから降りそそぐ陽の美しき同じ思いでここに立ちたし
15
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詠み人知らず
うつむいて歩く女の足元の潰れた果実のごとき感情
11
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もなca
とりどりに紫陽花の咲く垣根越し傘さす子らが一列にゆく
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詠み人知らず
青空にピエタを浮かびあがらせて夏の終わりの入道雲よ
1
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源 漫
雪止みて積もりたる上にそほ降れる小雨の街を行く影は無し
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