波端のお気に入りの歌一覧
雨夜
グリザイユ 不滅の謎を尋ねゆく皿繪は消ゆる謎解けぬまま
4
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紫苑
まなうらに揺れゐる薔薇のいろ冴えてティル・ナ・ノーグへつづく雨音
19
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名鈴
澪標 立たぬ難波の 淀みにも いつしか適ふ 筋ぞ見ゆらむ
14
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雨夜
ふみまよふ黑一色の液晶に言問ふ走者明滅せり
5
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松本直哉
わくらばに人に生まれてさまよへど立ちさりかねつ穢土に咲く薔薇
5
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鷹枕 可
ゆふつかたに霞みこそすれ芍薬の花の嫉ましきをしばし睨めをり
3
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茂作
いにしへの姫のため息殘りてや 大室山に霧立ちわたる
12
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KEN
立ち行きて 今は黄金に 實を染めし 早乙女蔓 雪に凍えつ
15
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雨夜
うつそみに摘むは眞夜なす山葡萄こころの底の餓鬼うるほさむ
1
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茂作
しみじみと夕日を吸ふや柿の實の 捥ぐ人なくて枝に殘れる
16
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舞
神さびた社の庭の依り代の黄の銀杏木の高き秋空
8
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詠み人知らず
銀杏葉はみどりきみどり照り映えてやがて零るる黄金のひかり
10
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恣翁
霜に焼け 朽ち葉となりし山紅葉 蒼白き冬の陽を浴びたりゑ
10
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紫苑
鬼灯をふつりと噛めば朽葉なる疑ひの香のはつか兆せり
4
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舞
寝乱れて望月明かき夢の夜半うつつにあらぬ香ぞ懐かしく
8
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聴雨
久方の雨に寝覚めしのこる夜の置きて忘れし夢を結ばむ
15
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シダ
をりふしつ風のよす香に戸を差せば床に泥みて飛ぶ夢を見る
2
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恣翁
初春の初子に 蚕屋を掃き初めて 命を延ばす玉帚かな
25
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KEN
つれづれと殘す思ひに玉箒つゆに潤みてとき告ぐるかな
20
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うすべに
雨上がり たたんだ傘に風吹けば柳の葉からなみだこぼれる
8
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