花撫のお気に入りの歌一覧
さとうはな
好きだった。フルートの銀冷たくて結語を記す五線譜の青
18
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さとうはな
さよならを開いてみたら鳥でした 白くて少し傷んだ羽の
21
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山本克夫
雨の境界を越えてきたけれどそこは哀しいほどの街角だった
3
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紫苑
羽を折りその青き血でうた詠まばわれ片翼の鴎とならむ
10
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聴雨
そこここにちらりほらりと咲き初むる梅はや散ると見まがふは雪
17
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白亜
はつなつの檸檬の香りをやわらげて 上向くきみに秋風は吹く
20
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舞
思い出の校舎の陰の野の花の名はまだ知らず君の名とする
7
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市川ありさ
拒絶され独り惨めに立ちすくむ歩道の線が消えかけている
10
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市川ありさ
あの人の言葉で君の美しい壁が壊れてしまうのを見た
11
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市川ありさ
虚しさと愛しさ募るしゅうまつに君は私の歌を知らない
15
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市川ありさ
時を経て接点なども失って灰白色の君のまなざし
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工藤吉生
鬼の面 年々かわいくなってきて豆がいじめになる日も近い
6
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工藤吉生
溶けきらぬ雪に近づきおもむろに傘を突き刺す子供の真顔
6
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シュンイチ
自転車で隣の町まで行ったっけ ぼくがはじめて「おれ」と言った日
87
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市川ありさ
好きだったひとの記憶を呼び覚ます斜線のような七月の雨
73
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詠み人知らず
お父さんここのお寿司は止まってる まわす機械が買えないんだね
10
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紫草
都合よく欠けた記憶をつなぎとめ瑠璃色をしたふたりの時間
19
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遊糸
冬はじめ宿無しねこがバス停で「あっため屋さん」をはじめました
12
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薫智
最大の幸せ君と会えたこと不幸は君と結ばれぬこと
21
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まがね
太古から雨は天より落ちるのに引力知らすは真っ赤なリンゴ
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