翡翠のお気に入りの歌一覧
恣翁
乱視なる 我が眼には 交番の 赤き灯りも 薊と映る
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恣翁
格子戸の奧の 茶室に 干涸らびし 厚き苔置く 庇ぞ見ゆる
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falcon
初霜に窶れし菊のほのかなる香りにかへる影のかなしき
13
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浅草大将
偲ふればなみだもいづや吐息さへあまき峠の夜を忘らへで
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芳立
ともしびの色は盛りつたゆたひつ枯れ野にかへるひとよなりけり
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たんぽぽすずめ。
憂鬱を屠りて空へ紫が近づく如き皇帝ダリア
14
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恣翁
竹影の 揺れて 階掃へども 散りぬる紅葉 微動だにせず
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緋色
陽だまりに寝そべる猫は白みつつ陰の部分に傷一つ持つ
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舞
妻ひとり御せぬ男に寄り添いてともに歩める有り難き妻
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紫草
冬枯れた彩なき中で白く咲く 山茶花の花温き女のごと
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たんぽぽすずめ。
録音の途中で凍るデジタルの機器と付き合い温し冬かな
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螢子
現実の世界へ向かう汽車の中夢の続きをまたねと仕舞う
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七色コイン
真っ暗な闇の底まで来てくれた。我が眼はいつも君だけ見える。
11
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小夜子
他の子に笑いかけてる 心臓がずきずきずきずきずきずきすき
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舞
雪降らば色無き色の淡き夢触れれば消える君を想へる
11
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まるえふ
椅子倒し運転席から窓を見る何のこと無いただの空雲
10
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紫苑
咳き込める胸乳に巨き君が掌を引き寄するかにユーカリを嗅ぐ
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ふきのとう
もみぢ葉は朱に染まりるを露に濡れなほあざやかに晩秋の朝
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まがね
ゴキブリと違うんですとコオロギが隠れた先で羽音(はね)を主張す
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恣翁
池の面に 朝餉の白煙 漂ひて 跡を残して 水鳥の立つ
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