恣翁のお気に入りの歌一覧
栞
プライドという名の鎧を身にまとい女ひとりで戦っている
6
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白亜
石畳 靴音は空に響きなお影落としたり 濃く淡く濃く
7
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あき
若冲の展覧会があるらしいワシントン州まで行ければね
9
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ノリノリ
ふと見やる写真の亡夫と目が合ひて君の笑顔につられて笑ふ
15
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詠み人知らず
雨の滲む 濡つる肩も そのままに 心に傘を 掛けてくれた君
11
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紫苑
静謐の濃きにたゆたへ図書館の一隅に我が聖域のあり
17
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あそびくも
なにもかも置きっ放しにする君の独りぼっちになった靴下
22
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トノゴジラ
しろ魚を待つ簗の杭それぞれにとまる鴎も春を待つかな
5
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トノゴジラ
雪のあさ白無垢姿で吾を待つ野ざらしの愛車けなげなるかな
4
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トノゴジラ
たらちねの義母は冥土へ旅立ちて孝行せざる悔いぞ残れり
2
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木綿
知り尽くすなんて無理ですこの皮膚のしたには無限に拡がる宇宙
6
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笑能子
嘆く暇あらば一間の眠りとしただ黙々と業重ねたる
3
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工藤吉生
几帳面こころがけてる人の目にそれを求める強迫を見る
15
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詠み人知らず
寒ゆるみ庭のミモザの黄つぼみが早や二月にも花はじかせり
15
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紫苑
希少とふ言ひ尽くされし飾りもて売らるるものをあはれとも思ふ
5
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舞
ドブ川のネオンの中に浮き沈み空き缶ひとつ見る吾れ独り
11
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せいか
なにげない花舞う午後にわれ知りぬ どんな日にでも人は死ぬこと
6
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詠み人知らず
料理する男が好きだ昔からたとえ向井理じゃなくても
12
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伊藤真也
助手席で無邪気に伸ばすふくらはぎ黒いタイツの毛玉愛しい
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氷魚
「長いのが好きだ」笑ったあなたごと切り捨ててきた春も近いし
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