詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
KEN
あさはるの 風に消え行く はつこいの 夢の殘り香 独りさがせど
9
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ななかまど
人間の飽くなき欲の戒めと河に並びしユンボの懺悔
12
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舞
若いころ惚れたおんなの黒髪の髪の艶など偲ぶひとり夜
10
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夢士
裏庭に婆の手孫の手蕗の薹夕餉の膳に春の香を聞く
10
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青き銀椀
旅先の宿に寝付けずぼんやりと明けゆく空に月白を見ゆ
6
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青き銀椀
シャモニーの五月清しき白濁の小川の脇にチューリップ咲く
7
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ななかまど
つかみ出す十円玉の重たさに帰ることあり駄菓子の記憶
8
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横井 信
バスを待つ古い建屋のわきに立つ古木に跳ねるコゲラのドラム
12
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滝川昌之
俺は箸 間伐材でできている 床柱とは同郷なんだ
14
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横井 信
氷張るかじかむ朝に手ぶくろを片手にはめてのぞいたスマホ
12
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うすべに
背を向けたきみの言葉がやさしくて 凍てつく夜にさくら散る夢
11
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ななかまど
手のひらに核の生みだす患難をくろぐろと載せふくしまの土
11
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滝川昌之
早春の鼻をくすぐり甘辛く揚げを煮しめる初午の朝
15
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うすべに
しっとりと濡れた朽ち葉の下に春 蟻のねどこを探す午後の陽
10
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春一期
晝食は冷めた昆布のおにぎりで一人で過ごす休日は過ぎ
5
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名鈴
日の本は 山にも海にも 夜昼も 神の御座して かたじけなきかな
10
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横井 信
如月のひかりほどけて春を待つ枯野を駆ける風のつぶやき
12
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KEN
月滲む 粉雪の夜に 拾ひ歌 夢へいざなふ 風ひとつ吹く
12
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滝川昌之
飽きもせず土手で四つ葉を探したね就学前の春だったよね
18
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ななかまど
抽き出しの奥にしまえる昭和のにおい払いて終わる今日の就活
9
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