ななかまどのお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
梅雨はれ間楡の高枝に初蜩の一つ聲して七月の夏
13
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falcon
軒を打つ雨のしづくの音聞けば香る紅茶にショパンの調べ
11
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まゆき
鉢植えから自力で生まれて居座った無口なマンドラゴラとの同居
3
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行宮偏(仮之名)
恬淡な海にカモメが線を引く 視えてるらしき空のコーナー
10
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詠み人知らず
なんとしょう語彙不足にて言葉なくしまなみ海道うらら陽春
11
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もどり
記憶では拾えぬ日々を手のひらに集めた重さを平成と呼ぶ
7
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萱斎院
み吉野のきさ山の端に残り月 花の雲たつ春のあけぼの
11
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コタロー
春の野はカラフルなりし花圖鑑行き交ふ人を虜にしたる
21
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青き銀椀
短調は自然のしらべかなしくも山や川あり咲く花もまた
9
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まぽりん
梅の花かざす乙女の袖濡れて止まず恋ひしき初雪ぞふる
108
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KEN
熊除けに般若心經唱えれば森のもみじがイマジン奏で
22
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露草
目を細め笑み浮かべたる君と逢ひ言の葉なしの想ひぞ交はす
9
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もみじ☆彡
満開を 見せぬ侘助 花びらに 何を抱えて 落ちてゆくのか
18
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うすべに
散り残るさくらもみじのすれ違い 鏡のなかの紅さし指に
19
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幸子
いつの間にできてゆくかな子どもらの遊ぶルールの精緻きはめて
10
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横井 信
復職の 不安と期待 占えば 儀式にのぞむ 心を持ちて
13
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滝川昌之
掃除機が吸っているのは休日の俺の怠惰と妻の苛立ち
47
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リクシアナ
眠る街そっと車窓に見送って鈍行列車は四拍子で行く
36
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へし切
言の葉にこころ宿れば穏やかに人を想ひて歌を詠みたき
53
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恣翁
重過ぎて 詠むも憚る 歌心 今は黙して 溢るるを待つ
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