うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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桐
弦を無理に引っ張るような君の恋 歪むフォルムがそそり 幕間
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美紗
重ね合う 肌のぬくもり 冷めぬ間に 次なる波に 身を任せたい
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卯月
夜の底泣けば沈んでしまうでしょう わたしの浮力は小さいのです
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美紗
昼間から あなたに抱かれ 嗚咽する 女の愛の 証の痙攣
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桐
河川敷と曇った空のあわい走り冬の花火を見てみたくなる
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詠み人知らず
寒空に訳知り顔の三日月よ 貴様なんぞに わかってたまるか
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桐
欲望は宛て名のないまま沈黙し金魚は鉢で窒息死せり
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桐
痛み分け振り返るのは植物の墓ひろがれる曇天世界
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桐
そぞろ歩き冬の夜景に止まれずに つないだ手はまだあたたまらない
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ほとり
四文字の言葉を人に告げている ハンドメイドのいのりのように
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ほとり
この星のあらゆる場所にちらばって人はことばを咀嚼している
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ほとり
手のひらにすくった恋は透明でみるみるうちに傷ついていく
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由良
川面にはカモの夫婦がたおやかに身を任せつつ風を抱いて
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由良
君想ひ流す泪がいつの日か野辺の花になるを願ひて
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月明
穩やかな 月に心を 癒されて遠き母とを 重ね思ふ夜
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空魚
満月の 練馬の夜に 解れゆく 安全ロープの 毒蛇に似る
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５７５７７
名もなきし 秋の露草 小夜更けて 蟲の音聽くは また樂しきや
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空魚
敷き詰めた 銀杏を踏んで 丸ノ内 すり潰されて セメントと化す
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空魚
街灯に 浮かび上がるは 金銀杏 エルイーディーより 我が目を惹きし
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空魚
地下鉄の 切符の箱に 捨てられし イチョウの旅は 上野にて果つ
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