うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
みちばたの水鏡ひとつ飛び越えてゆく さようなら五月のひとよ
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詠み人知らず
印刷所だった廃墟に死んでゆくゴム手袋と誰かの詩集
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詠み人知らず
切取線撒いた梅雨空痛いほど赤く滴る太陽が要る
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詠み人知らず
何もかも捨てておいでと言う人へ「いってきます」は別れの言葉
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まこと
若者も古老もしらぬ迷い道あきらめ戻る狛江の駅へ
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まこと
息継ぎの淡々つづけ傾むべき家産なき道幾歳あるも
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田中ましろ
台風が去ったあの日の空のような気分でいるよ 君と離れて
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詠み人知らず
思うほど強くなかった私にも待ってる人がいるから帰る
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日向めぐみ
階段を驅け降り踊る君の髮妖艷な踊り僕をいざなふ
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篠原
今はまだ 倒れる事も 出来ないの後悔なんて したくないから
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赤橙黄緑
くるしくてくるしくてもがいてみた。かわらないけどこのままにしとくよ
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羽
屋上の給水塔のかげにふたり逃げ水のようなアイスを食べた
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ふみまろ
流したいことがあるから梅雨だからあとひと駅を並んで歩く
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ふみまろ
水脈はここからはじまる垂直に僕の言葉につきささる雨
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ふみまろ
冬の日のノートルダムに笑み残し少年絵師は光芒となる
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山本克夫
新緑がダークグリーンと変わる前に含むこれは安定剤という
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山本克夫
ささやかなビックバンとして電子レンジの中に爆発する生卵
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山本克夫
コーヒーの匂いのする部屋だったのに今朝は何か雨の匂い
2
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さる
ここまでの いのちのあゆみ かさねきて けふのいのちを いかに生きるや
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さる
新緑の 庭に一羽の 十姉妹 なにかに怯へ 落ち着きのなく
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