うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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そらまめ
創世を 密かになぞる 夏の夜の 時を忘れて 語る夜更けに
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鞘森天十里
こちごちの主なき猫もあはれなり幸ひを祈ぐ飼ふものをがな
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さいおん
見常 継語尓 不念尓 言問人跡 詠交鴨
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横井 信
まだ風のかたちは見えず僕はただ冬の木立を通り抜けてく
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さいおん
冬隠 春川路 漕往者 笠目梅 咲初家
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夕夏
しゃんしゃんとかけごえがかけてめでたいなりんごたけのこかかえよめいり
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千葉 甫
聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声
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中野洋三
春の日の畦道ひとり空深く 口笛吹けば風はさみしい
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詠み人知らず
凡下には み法ほのめき有難し 細らの慈雨の甘露なりせば
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草木藍
星冴える冷たい夜の静けさよ空の深さにただ沈みゆく
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ななかまど
指なしの手袋雨水に着けるとき春の手ざわり指先にくる
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うすべに
雲いそぐ 冬のきつねの嫁入りと ころがるあられ夕陽にきらめく
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滝川昌之
赤福はあんこ長屋にもち店子お伊勢参りにくっついてゆく
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柿のたね
ぬばたまの黒背景に飛び交ひたるコードの心 いや遠そきけり
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詠み人知らず
青白き 氷の欲は 尽きぬとも 横薙ぐ太刀に 溶ける煩悩
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柿のたね
夕さればもの思ひまさる つみ重ね河原に残る石の亡骸
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中野洋三
人知れず美しく咲くその薔薇は 風吹くなかに記憶伝える
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鞘森天十里
白と黒 黒のが重いはずなのに何故か重たい雪国の白
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灰色猫
召されゆくあなたと共に野辺をゆく旅の初めはひとりじゃないよ
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詠み人知らず
立ち向かう いばらの道に すくむ足 目だけは伏すな 敵はお前だ
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