うたの一覧
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舞
苦き酒呑みては眠る行く旅の仮の宿りの独り寝の夜半
10
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南美帆
剣道を続けていたと言う人の胸の厚みに触れた初夏
8
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南美帆
雨の朝 信号待ちで消していく君の笑顔も景色もデータ
2
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び わ
美しくクチナシの花咲いている白き花びら微かに揺れて
5
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茂作
ますますに時の早きと思ひけり きのふ正月けふは水無月
17
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積 緋露雪
手摑みで摑まへし烏揚羽放しては殘る鱗粉生の足掻きか
1
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横井 信
生活を作り出してる工場のしずかにひかる植木の若葉
12
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かのん
ふろあがりすべての憂いながれてくバスタブのなかたゆたうわたし
6
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恣翁
森閑たる夜のしじまを 縫ふ雨の 軒を打つ音 冴え返るかな
11
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蔓葵
水の面はやがてみどりのますかがみ早苗にくもる夏の夜の月
11
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うすべに
寝しずまる月もかくれた雨の音 ほそい鳴き声はやくお帰り
9
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かを3
パトロール子供見守りゴミ集め見返り求めぬ人がたくさん
4
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かを3
ブーメランポイ捨て止めない人に付け一切合切返してあげたい
3
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睡密堂
水晶のブレスレットが千切れた日何の厄災から守られた?
5
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スヌーピー
早々と来た台風の進行と雨の強さを心配する日
3
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滝川昌之
境内はこれでもかって生い茂り森林浴に邪念祓われ
15
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ななかまど
紫陽花の花咲き始め店先にビニールの傘出てくれば 梅雨
16
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Aquarius
理不尽にこの世に存在させられて土中から出て暫し鳴く蝉
4
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松本直哉
反省の色は何色 全体に霞みがかつた夕空の青
10
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痴光山
高齢の極まる世に見る鴉二羽餌を乞ひをるはまさか親鳥
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