うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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老恋
五月雨の糸の調べや三下がり蠢く艶に恋傘の濡れ
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滝川昌之
雫さえ雨後の若葉は去りがたい柔い黄緑焦がさぬように
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夢花火
シャツを着る 長袖目立つ 日を除けて 焼けると熱い 皮膚の白さよ
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夢花火
傘持たず 歩く二人の 目の前に カラフルな傘 振りまわす子供
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夢花火
飯くぼみ 落とす玉子に 醤油垂れ 掻き混ぜ掻き込む 至福の味わい
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夢花火
夢枯れて 頭を垂れる 濡れた花 咲ほころび虹 渡りて種持つ
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痴光山
風に乗る子らを見送るタンポポの 晒せる坊主頭の清し
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ななかまど
咲きだしたマーガレットに遠き日の花に重なるときめきありき
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詠み人知らず
記念にと 二十歳の時に 植えた木も 墓にも行かぬ わだかまりとは
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恣翁
草の上に腰を下ろせば 春の陽の 根にさへ籠る熱き思ほゆ
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へし切
卯の花の咲き初む垣を横切ればほのかに香る初夏の風
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音蔵 雅秀
アスファルト 破りて芽吹く 雑草は 手足も無いに 侮れぬかな
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音蔵 雅秀
風に揺れ 柵の狭間に濃いピンク こちら窺うユウゲショウ花
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音蔵 雅秀
赤に白 桃色つつじ 咲き乱る 玄関わきに春の塊り
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音蔵 雅秀
蛙たち 何処に潜むや 黄昏ると 一斉に啼く 数の多さよ
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音蔵 雅秀
長休み 人人々の観光地 忘れ去られたコロナ溶け込む
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ガビー
階下から君の呼ぶ声聞きたくて 布団の中にいつまでもいる
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舞
街すき間小さき公園すべり台ひと待ち顔に揺れるブランコ
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び わ
アマリリス薄桃色で穏やかに静かな春を訴えており
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秋日好
やうやうと足を運べばいずれかと読めぬ花の香振り返りつつ
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