うたの一覧
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メガネ
障害と共に生きゆく子供らのいのちのうたの力強さよ
13
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メガネ
あまたなるうたの生まれしこの庭の片隅に咲く小花いとおし
15
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栗かのこ
あの女が 嫌いな煙草を 吹かす夜 空のグラスに 紫煙は絡む
4
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メガネ
金網の網間をくぐりて伸びゆきぬ名も無き草の生きゆく様見ゆ
13
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のびのび
親友と呼んでくれるから親友ということにしてあるただの隣人
3
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詠み人知らず
北風のわたった跡を道と為しコヨーテは独り荒野を駆ける
1
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田中ましろ
東京の日没はすこし早いです 夕陽がビルに落ちるよ 母さん
1
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さる
これまでに 出会ひし人の 多かりき別れし人も 少なくはなし
2
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山本克夫
鈍行電車の窓枠に置かれた懐かしい冷凍みかん温める春の日
1
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山本克夫
軽やかなフランス映画を見たあとに買う揚げたてのフレンチフライ
0
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山本克夫
とても高いビルを見上げる時の注意書き首の角度は三十度まで
0
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仁 呼
墨場の 薫り懷かし 友の文 小筆が誘ふ 日展近し
6
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詠み人知らず
三日して 君に会いたくなったので 君の好物 買うて戻りぬ
2
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詠み人知らず
戻り来ぬ 君を待つのに飽きたので 指輪を置いて 家を出てみる
1
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のびのび
頑張れと 言わない他に気遣える術見つけられず点滴を見る
3
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紫苑
不況ゆえネオナチ入りの増えおればジークハイルは死語となりえず
2
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どるちぇ
待ちわびた言葉はついに届かずに 三十一文字も埋められぬまま
5
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田中ましろ
この国を おもちゃみたいに投げ捨てた 先生 僕は中に居ります
2
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公子
平日のシネコンプレックスの暗闇のほどよい孤独寂しくはない
2
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公子
優しさに似ている何か含みすぎスポンジのようはね返らない
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