うたの一覧
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螢子
あの人は彼女と暮らすと決めました私と暮らしたあの家に
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久地宗吾
悲しみよつらさよかたちであってくれ生あたたかい夜明けではなく
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久地宗吾
陽のまえの夢なき場所とよびつけた川原の道をスピードでとぶ
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游 ききあ
寂しくてただ寂しくて寂しくて他の誰かと紡ぐ回線
2
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游 ききあ
禁止事項多すぎてまた口にするペットボトルの白い飲み口
1
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ほたる
誰か詠む言葉ひとつで突然に 煮え立つシチューのような不安が
4
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游 ききあ
根元まで染まっただろうか アッシュグレイどうかと聞く人もいない6畳
1
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只野ハル
別れて居ない人への恨み消えぬ人の傷深く口を噤む
1
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浅草大将
春の陽のいるもて島ゆ南風吹けば船の泊りも夏のよな国
3
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只野ハル
暗い記憶上書きなどせぬよう何もない日常で埋め尽くせ
1
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只野ハル
憎しみと苦しみが表裏である事を知っていて忘れない不幸
1
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ほたる
手折りたる真白き花を可愛がり ワイングラスに入れ包み込む
1
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ほたる
道端の花を手折りて連れ帰る 略奪されし真白き花よ
1
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螢子
好きといふ形なきものかかえてる心の底はいつも重くて
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紫苑
図書館はガラスのひつぎ光さす梢見ゆれどそよぎ聞こえず
3
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ムラサキセロリ
その夏ちょっと待った! まだ私は散ってないし咲いてすらない
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虫武一俊
酒鬼薔薇聖斗の赤文字あざやかに消えたきころの我、浮かび来る
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凍
午後十時 彼女オンステージ 演目は「恋」 観客はパフェ注文
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ゆら
「漢字は無視なの? 三十一文字」 それ言っちゃいますか君が好き
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エズミ
思い出をまたひとつ絞め殺す夜 虫の死骸のように言葉は
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