うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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仁 呼
巣籠もりし 蟲も知るかな 季節めぐる 土の戸開き 春の陽を浴ぶ
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詠み人知らず
海辺にて波に呑まれる寸前の誰かの墓の如き砂山
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じゆん
あの街を遠ざけていた あの頃の気持ちに戻ってしまいそうで
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ゆら
夢のなか君は死にます秋麗ら点滴針から自由になります
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山本克夫
うまれでたものたちの暴虐な性格にうちふるえる青い揺り籠
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山本克夫
重なり合うかさなりあうやがて大きな球にかわり浮かぶ甘藍
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山本克夫
いたずらか誤報かわからないまま失意の帰途につく消防車
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おぢ丸
逢えぬともずっと家族でいたいから使い続ける液体アリエール
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向日葵
顔ばかり見つめてたから ネクタイの柄は全く思い出せない
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向日葵
一生に一度の恋の結末は あなたが鍵を握っています
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紫苑
春の陽に枝を離れし紅椿冬の離るをひそと告げおり
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詠み人知らず
回送に替わる自転車 君の背にハートマークを書くおまじない
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詠み人知らず
自転車をこぐ君の背にくっついて熱と鼓動をわがものにする
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MK2
よるにひそむ 見えないねこをさがしにいく 深夜は廃墟 手は離さない
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MK2
君の家を足早に過ぎる後ろから追いかけてくる花の香りは
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はづき生
しづこころなきまひるまのひのあたるえんかはにわかひそめし影
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田中ましろ
落ちそうな雫は睫毛の上に居て 空が泣くのをただ待っている
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紅団扇
木蓮の 枝に白き灯がともり 春の祝いの 宴始まる
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紅団扇
言の葉は 水の如く 姿変え 時代の河を 流れ行くもの
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乾 隆
決まった道を歩く横に開く脇道晩冬の日差しと共に入り込む
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