うたの一覧
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佐千加
おまえ以外もう考えられないんだとか言われてみたいな三十の春
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紫苑
夕づつの街は驟雨に抱かれて紅碧色のうみにたゆたう
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じゆん
空色のスニーカーから羽根が生え 僕ら窓から飛び出したんだ
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詠み人知らず
遠き日にあなたを近く想い出す元気でいてと春空願い
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詠み人知らず
春先の我が指先は青空の深みにはまり悲しみに満つ
1
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詠み人知らず
三月は寂しすぎると喉叫べ春はわたしに冷たすぎると
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仁 呼
きみの香に 知らず知らずに 寄せられて まさか戀とは 思ひも寄らずに
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仁 呼
蜜の香に ひとたび瞳 とぢぬれば 我が名は何と かはり果つるか
3
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螢子
君想い眠れぬ夜の涙など君知るなかれ関係なきこと
3
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螢子
貴方には隣に眠る人ありて眠れぬ我は涙とともに
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螢子
春なりて新しきこと始めたる春色スーツにパンプスはいて
1
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詠み人知らず
善き人の春の葬儀の参列者 会いたくもない人二人いて
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武谷有人
趣味悪いって君が言ってたポスターの 裏に書かれた「好き」を見て泣く
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竹本未來
かなしみの真ん中は白い真空。戻る術わすれ出られぬまま
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武谷有人
ちっぽけだと嘆く君のその優しさを 燃料にして青いミニはゆく
1
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武谷有人
愚者のパレードを行う優しき人々 連綿と続くシュヴァルツヴァルト
1
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波江究一
政府支援山分けせし徒を怒る間なく無届け施設焼けし一昨日
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エズミ
亡霊は佇み宝くじを買う人を見ている数寄屋橋にて
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エズミ
いまは無き熱の片鱗くちびるのおもてに残る薔薇に似ている
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詠み人知らず
短歌にて 挽歌を詠めば 亡き人に 会える気がする 一日の終わり
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