うたの一覧
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只野ハル
主無き窯を訪ねて登る道残せし欠片光り目を射る
5
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只野ハル
熱き頬撫で行く加茂の夕風に京のひと夏都の夢を
4
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只野ハル
夕陽射す四角く紅い教室で思い出し方思い出せない
2
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只野ハル
シャワーしてそのままビール眠りこけ目覚めた朝はそのままシャワー
1
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さる
若きひと 銀座通りを 浴衣着て 歩く姿は 洋装のごと
1
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たんぽぽすずめ。
もう一度暑さの中で咲く花と向き合い歌とまた向かい合う
7
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さる
八朔と いふ夏みかん 厚い皮 剥いて身を食べ 種をのこして
0
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千紘
触れるだけ 色が変わって直ぐ判る「魔法の手紙」あればいいのに
3
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キタハラ
あっちでもこっちでもぼくはベランダで他人の空をながめてるだけ
8
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キタハラ
はるかから響く祭りの喧騒に耳を塞いで八月の雨
5
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虹雲
あつかとー地の面も空も長崎は御霊鎮めよ清浄の夕立
2
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ゆら
私はいつか自由になれる 夕焼け空の赤より強く
3
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佐々一竹
大鯰が棲んでいるというこの池に立入禁止の看板が立つ
5
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紫苑
否応もなく巡り来る八月に「日本人の戦争」を読む
3
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たんぽぽすずめ。
最初だけ蛇口の水が熱い夏みたいな恋は もうしたく無い
8
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紺
山積みの本、見え隠れする君の目に青いまぼろし揺らいでおりぬ
1
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庭鳥
狭すぎる鉢に疲れて息詰まり枯れたのだろか朝顔くんは
2
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向日葵
笑ってる?食べてる?寝てる? 晴れなくていいから教えて てるてる坊主
4
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まるたまる
桃の実の大きくはみ出た絵てがみの匂うばかりの夏の挨拶
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まるたまる
ときめきに理由なんかはきっとない心と体繋げる一瞬
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