うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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ましを
さん、に、いち ゼロになるまでくちびるのうえで溶けてく月へゆくふね
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林ユキ
湯気香るセロリのスープを呑み干せば悲しみなんて続くはずない
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螢子
駒として働く者は代われども箱物が受ける大臣表彰
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新田瑛
やさしさは罪なのですかやさしくてはいけないですか やさしいですか
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佐々一竹
幾年も共に暮らしし同志たる石油ストーブまた活躍す
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虫武一俊
ひとすじの煙、の前はあなたでも一歩一歩とのぼってました
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詠み人知らず
オリオンに護られながら帰る道今だけわたしは姫様になる
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虫武一俊
踏みだせばあっけなくって一歩目で最初の氷を割ることもある
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椰子葉ヒロシ
自然とは宇宙のなかに隠された死がある世界の無邪気な微笑み
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山桃
素晴らしい歌見たもう寝るしかない どうやらここが第一関門
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田中ましろ
僕が見る君とあいつが見る君のどちらが君に近いんだろう
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佐々一竹
思案橋を渡りあぐねているうちに冬至の闇が忍びよりたり
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高地えりか
回収車、「ナンデモ処分イタシマス」私も連れていってくれますか？
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高地えりか
めずらしく笑いっぱなしが嬉しくて日記に書き留め、気がつきゃ二度目
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久哲
牛乳を拭いた後でも雑巾は母の縫い目が残っています
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久哲
思い出の跡の泉にゆく人の翼が生えていたはずの背よ
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久哲
指輪にはやさしくされたことのない真っ直ぐすぎた吐息も通る
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久哲
少しづつ少しづつ海 背後から誰かの轍 少しづつ海
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久哲
許される範囲を越えた鳥達を折れた鉛筆だけで購う
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渡邉はるき
年古りて子に贈られし鳩の杖行方も知らず果てをまつのみ
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