うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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水島寒月
山葵田に塩辛蜻蛉ひくく来て水面に映す己れがかたち
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水島寒月
アスファルトに翅打ち振るふ法師蝉汝れは地上を生ききりにしか
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ゆべし
ひたひたと赤紫が満ちゆきて顔なじみに見ゆ車内の面、面
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平 美盛
夏暑く 冬寒いのが 理で 季節移ろい 四季が色づく
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平 美盛
現世で いづれは會へる 縁かな 赤き絲にて 繋がる君よ
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市川ありさ
善人でいられるような環境にいくつか綺麗事を並べて
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たんぽぽすずめ。
エアコンが爪先に落ちうずくまりいっそ殺して下さい神よ
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氷魚
なだらかに湾曲してる茄子の背に乗る祖父の姿去年と変わらぬ
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氷魚
引き算を重ねて顕になるこころ増えるばかりが幸せではない
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浅草大将
友舟や夜もふけしのかぢ枕まことうし津に今朝は別るる
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歌織凛
黒猫がヒマワリ畑かけ抜けて見上げればもう秋の空
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氷魚
夏の陽を集めて注ぐ酒瓶に眠る果実の見る夢を呑む
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浅草大将
君なくて幾年月をふる郷に飾るにしきの今日もむなしき
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芳立
みおやには日にも月にもあふものをなにとてことに今宵むかふる
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歌織凛
うす赤き提灯ひとつ村道を行きて帰りし魂を連れ
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芳立
しらなみのたつ名も折るやけふはまたつまらぬものを斬つてしまつた
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三沢左右
波だにも寄せぬ千里の浜なれど真砂は浸てりわが涙かな
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聴雨
学び舎を去りゆく友の笑い声ふたたび会える日までのパワー
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螢子
この空を君も眺めているだろか月を星を語りしあの日
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まるたまる
春紫苑素敵な名前のおクスリは私に効かぬ空夏玖珠もしかり
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