うたの一覧
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詠み人知らず
白雪の姫の綺麗な処女膜はただ七つほど小さき穴あり
5
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聴雨
雷鳴に目覚めし朝の清涼は去りゆく夏の置き土産かな
12
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ふぃず
限りある 時を悔やまず 謳歌する 強く儚い 蝉の愛歌
9
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詠み人知らず
身の奥に燃やしきれないものがあり日傘を閉じる菩提寺の坂
8
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詠み人知らず
もうにどとあえないひとの裾を踏む足裏にある睡蓮の影
7
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詠み人知らず
陽炎の中で揺らめく爪先が彼岸の端に置かれる卒塔婆
2
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詠み人知らず
理を教えてほしい何もかも私を置いてゆく沙羅双樹
2
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詠み人知らず
とどかないひとの背中を追いかける夢ばかり見る此岸の地獄
7
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ベイジー
会いたいな。想いは日に日に増すばかり だけど「無理」だと動けぬあたし
3
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でくのぼう
みたされぬこころまよひて歩くみちひとり生くるも月は照りをり
28
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恋花
狂うのは失った時だけでいい死に物狂いで得たのは後悔
7
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ふぃず
誰かをじっと待って居る沢蟹と誰かを探し舞っているアゲハと
3
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ふぃず
唐突に 「ねえ聞いて」という癖の君の口からもう一度聞かせて
3
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さる
昼下がり蝉の鳴く声うたた寝のわれを起こしぬ読みかけの本
14
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芳立
夏のゆめ闇にかなはぬともしびのなほあたりたき宝くじかも
12
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伊織
惚れ込んだほうが負けだという勝負君に負けたることのしあわせ
7
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芳立
おとにきく千さと世にふる二十年にまだ打てば得ぬ腹鼓かな
11
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芳立
とりがなくあづまの城はほととぎす聞かむとまつに月のゐるかな
9
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薫智
リボルバー式拳銃を撃つように歌に魂込め放ってく
17
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藍鼠
庭先の咲いたばかりの花のごとわらう君さえいればよかった
7
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