カテゴリー: 挽歌

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詠み人:

紫苑 (女性)

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17歳の少年が病気に苦しむ父親に頼まれ、見かねて殺害するという事件が起きました。少年が背負っていくものを考えると胸が痛みます。「ユウタナジイ(安楽死)」は森鴎外が「高瀬舟縁起」で用いた言葉です。

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平成二十二年六月十三日
触れもえぬユウタナジイの蜃気楼 見ぬままに子は父殺めしか