カテゴリー: その他

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詠み人:

紫苑 (女性)

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ふだん利用する乗換駅のホーム、一方が私が乗るべき電車、他方が海辺へゆく列車です。いつも「ああこっちに乗ってしまいたい」とひりひりするほど思いつつ、エスケープする勇気が出ない小心者です。

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平成二十二年三月三日
春ひと日一歩を逸れる勇気なく 海の辺にゆく列車をおくる