カテゴリー: その他

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詠み人:

光源氏 (男性)

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この心延へを物に例へて言はば、蓮を植ゑて愛でんとする人の、濁りて汚なくはあれども、泥水を蓄えるが如し。物語に不義なる恋を書けるも、その濁れる泥を愛でてにはあらず、もののあはれの花を咲かせん料ぞかし。

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平成二十三年六月六日
たぐひなきもののあはれを知るほどに 濁るこの世に花は咲きたる