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縁側で風鈴がなる夕立は冷たき風と草の香を吹く 詠み人知らず |
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遅々として 進まぬ道の 遠けれど今日の一歩を 我は忘れず むくり |
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猫なれど駅長として幾年も人を招きしたまが逝きたり 詠み人知らず |
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壮年の行列のある帰り道 抜き去ることが はばかられしも 詠み人知らず |
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お神楽で赤鬼を舞い退きて面を脱げれば少年のおも 詠み人知らず |



















