凌霄花さん
のうた一覧
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鬼ノ城を正面に見据えて鎌もたげ雄々しく挑む蟷螂の秋
令和五年十月十九日
15
半生にして私は二度と蟷螂の勇姿を...
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古代人の夕餉賑わす柴栗のぽぽぽんと落ちて吉備路秋風
令和五年十月九日
12
拙宅の近くの遊歩道沿いには、柴栗...
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あかね雲やさしく流れる夕景にかくありたしと老いの身かさねる
令和五年十月八日
15
吉備路の夕景は実にやさしいのです...
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吉備の峰近きは幼なの鰐似て戯れ寄り添う塔に秋風
令和五年十月二日
7
吉備の山並みはなだらかにつらなる...
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秋晴れの吉備路ひときわ百舌鳥の声眼光鋭く闘い挑む
令和四年十一月十日
14
この辺りには、「百舌鳥」の名の付...
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伯耆富士裾野錦にひるがえし歩みはやめて冬引き寄せる
令和四年十一月四日
12
県北の紅葉は今が見頃らしい… ...
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うすずみの雲の簾をまき上げて鬼ノ城はるか菊かおる朝
令和四年十一月三日
12
かの竜田の川には比べるべくもない...
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朝まだき始発電車の声優し朝霧立ちて吉備路秋ゆく
令和四年十月三十一日
13
いつもは聞こえない始発電車の警笛...
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秋ゆらり洗濯びより縁がわで寝ぼけまなこの猫の愛らし
令和四年十月二十六日
16
猫の寝ぼけまなこの愛らしさは別格...
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セピア色に書棚を染めて新聞の切り抜きファイル仲良く並ぶ
令和四年十月二十五日
11
指折ればもう十数年になろうか…突...
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秋風に天馬のごとき雲流れ野辺に気高くささりんどうの花
令和四年十月二十四日
11
源頼朝の陣幕はささりんどうと聞く...
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秋風に微笑みかけて咲く花の短き命そっと触れゆく
令和四年十月二十一日
13
花の命は短くて…ふと林芙美子の詩...
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秋ゆらり吉備路茜の雲まとい時惜しむごと秋桜の咲く
令和四年十月十九日
11
五重の塔の日輪が茜に染まる夕暮れ...
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秋風に茶庭の紅葉つつましく舞い落つ手水鉢に描く夕暮れ
令和四年十月十六日
11
茶道の先生の茶庭には見事な石造り...
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白秋の吉備の山の端幾重にもすじ雲ながれ霧たちのぼる
令和四年十月十日
9
秋雨の止んだ冷たい朝…吉備の山並...
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茜さす吉備の山際雲流れ幾千年を巡る秋風
令和四年十月七日
12
年々歳々花あいにたり 歳々年々...
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淡墨の雲秋風に流されて鬼ノ城今朝はご機嫌ななめ
令和四年十月六日
7
風爽やかなれど空は秋晴れとはいか...
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時雨来て狭庭に秋を引き寄せし四季咲きの薔薇の馨り微かに
令和四年十月五日
10
年経るごとに時間の過ぎるのが早く...
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薄穂のおいでおいでに誘われて見上げる空にむらくもの月
令和四年十月三日
12
中秋の名月ならずとも、満月でも、...
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風立ちて笹の葉まるで蟷螂の形して見せる威嚇のポーズ
令和四年十月一日
10
秋の空高くして心地よい爽やかな風...
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