酒野実のお気に入りの歌一覧
さえね
よせかえす珊瑚の海の波の音をまくらに眠れさきもりびとよ
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茂作
畑道の繁き紫蘇葉は露を置き 衣を濡らす今日の秋朝
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恣翁
茶漬け食む老婆が一人 暮れかかる秋の一日に 淡き星見ゆ
16
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滝川昌之
まだ遠き野分の放つ先兵のごとき雷鳴急かす秋墓参
15
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灰色猫
髪の毛の先まで自由でありたいと潮の香りに吹かれるあなた
13
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滝川昌之
潮枯れの武骨な声に掃われつ漁港を巡る目利きの猫よ
17
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ななかまど
かつらの葉黄の色とどめ香を落とす樹下の陽だまり初霜の朝
10
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ななかまど
マスクして人混み行けばぎこちなく裡なる憂い空に放てり
11
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みをつくし
澄み渡る青空を背に風を受く 南京櫨のすがしさざめき
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横井 信
また今日も堂々めぐり やるせない思い振り切り落ち葉を踏んだ
13
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名鈴
あらしとは 私一人の 早合点 人騒がせな ひとことを謝す
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緒川みるな
棘をもて 人を殺むる 言の葉は 淋しからずや 妬む心を
13
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名鈴
言の葉の 人のみならで 己にも 及ぶ力こそ 心すべけれ
9
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ななかまど
一日の仕事を終えて穏やかな顔が写れる今日の手鏡
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滝川昌之
耳の裏やっと届いて長年の敵のごとき白髪ひき抜く
14
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名鈴
人のみに 心有りとは 驕りなり 数ならぬものも 確と兆し持つ
43
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横井 信
刈り残る田んぼに揺れる稲穂にも風はささやく冬の常識
7
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谷村思亜
神様に 頂いた痛み悲しみを 歌に綴らん心の証に
9
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滝川昌之
懐かしき焚火の匂い風下の南の刈田追われるスズメ
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みをつくし
うつぶけるシクラメン愛づ小春日に 何事もなく時は流れて
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