大獏のお気に入りの歌一覧
萱斎院
かたこひのこゑもよがれてほととぎす 袖のほたるを見る人もなし
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恣翁
明けてゆく空の光を含みつつ 帯状の靄 川下に這ふ
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へし切
面影が四葩の花に思ひ出づ 今も昔の長谷のあぢさゐ
15
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滝川昌之
六月の雨を見上げて動けない軒下の濡れた犬の臭い
16
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恣翁
烟るがに 雨脚につれ薄く濃く 変はる緑し 眺め飽かめや
14
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ななかまど
夕焼けを縦に透きたる夏柳今年の夏も猛暑となるや
12
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舞
生きる地を 選べぬものの 逞しくそこここに咲く 名無き野の花
7
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ななかまど
青く澄む空の端には白き雲いま生まれたる初夏の涼風
15
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滝川昌之
知覧茶の若芽のごとく摘まれたか特攻基地に鎮魂の夏
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滝川昌之
薫風を迎えるために窓を拭き網戸を洗い待つ皐月空
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恣翁
さやさやと 互ひに囁き交はすがに 揺れたる葦ぞ 葉擦れ鳴らせる
17
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舞
ごみ捨て場自ら選びここに咲くそんな顔した小さ野の花
10
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舞
枯野ゆく 旅人の背は 消えてゆく 夕日のなかへ 影のみ残して
8
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滝川昌之
近寄れど野鳩は逃げずお互いに平和保てる昭和の日なり
18
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舞
花びらの 踏みしだかれて 何処かと 探す桜木 み山深くに
12
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滝川昌之
神楽坂一見さんを見破って袖にするのは路地裏の猫
16
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こるちぞう
櫻桃の畑疊めば最初からここが我が家と群れる蒲公英
12
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御宿川蝉
南天に 下弦の月の薄れゆく 我が人生の足跡もまた
17
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ななかまど
真っ白な素足のような茎の上に淡き緑葉山の菜ウルイ
17
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滝川昌之
砂抜きのアサリが足掻く水鉄砲ふきとる床に潮の香遺し
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