紫苑さん
のうた一覧
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開け放つ窓より聞こゆる詠唱を悲歌とは知らず小声あはせり
平成二十一年十一月二十三日
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以前住んでいた場所で、お向かいの...
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あめつちと今をし生くるおほらかに飢ゑる我は芥に染まり
平成二十一年十一月二十二日
9
ポンペイには現代にないゆたかで大...
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静謐を求めつつ聴くチェロの音が響かぬ責めはただ我にあり
平成二十一年十一月二十二日
5
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音もなく山茶花の散る人気なき隅より揺らぐ脆き均衡
平成二十一年十一月二十二日
3
すみません。詠み直しました。
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五十路すぎ六十路すぐるとき美しき歌詠みうるや腥きわれ
平成二十一年十一月二十一日
4
ひとさまが詠まれるお歌はおいくつ...
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増のごと笑まふをみなにあくがれぬ金色の眸ひとつ胸底に抱き
平成二十一年十一月二十一日
4
「増」は能面の一種で、憂いをたた...
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茶の薔薇の香によみがへる若き日は過ぎにしゆゑになほ美しき
平成二十一年十一月二十一日
9
茶色のバラは今でこそよく見かけま...
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冬ざくら闇に溶けゆく寂しさに案内ためらふ円覚の杜
平成二十一年十一月二十日
10
冬桜、見たことがあります。 ひ...
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リヨン駅を今宵発ちます ため息の橋のもとにてお逢いしましょう
平成二十一年十一月二十日
6
「リヨン駅」という旧いシャンソン...
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くれなひの椿ひともと一夜経て笑まふごとくに花をひらけり
平成二十一年十一月二十日
12
昨日紅椿を一本切ってきて、秋篠窯...
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協定に守られ塀の中に身を匿はるるはけものにやあらむ
平成二十一年十一月十九日
3
婦女暴行、殺人、今回の轢き逃げ…...
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恋歌を詠みえぬこころほどけゆき流るるまでに半年を経ぬ
平成二十一年十一月十九日
4
身の程知らずとか、恥しいとか……...
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みずからを苛み辛きときもあれど虚飾を削ぎてうたを詠ままし
平成二十一年十一月十九日
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呑み込めど抱く腕もたぬ鈍色の靄は曖昧な微笑みに似て
平成二十一年十一月十九日
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撥ねつけしことば悔ひつつ凍えゐるゆびに脣よせ息を吹き掛く
平成二十一年十一月十八日
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逍遥と運命容れたきにさ許さずはぜる熾火を見るぞかなしき
平成二十一年十一月十八日
5
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みどりの手え持たぬ我にその世話を教へ給ひし花を詠むひと
平成二十一年十一月十八日
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花は好きですが、育てる腕前はごく...
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片時雨ゆきて道路に貼りつける花びらひとつ血の染みのごと
平成二十一年十一月十七日
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恭子・・さんのブログにあった「時...
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遊郭の子とて蔑みを知るひとの声はあたたかし「あさき夢みし」
平成二十一年十一月十六日
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「あさき夢みし~吉原遊女たちのプ...
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冬薔薇なにゆゑ芽吹く過ちのゐたみはやがて身に降るものを
平成二十一年十一月十六日
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2日ほど暖かかったせいか、ミニバ...
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